「医と禅について」

2006年12月30日 14:53

「今セロトニンが熱い」 imgセロトニンは人間の体内に総量10mgしか存在しないが、血管や血小板、腸管で重要な機能をはたすのみならず、脳内においてたいへんな薬理作用を発揮する・・・、人間が人間らしく 前向きに人生を楽しんだり、他人の事をおもんばかり、物事の是非や優先順位をつける機能をはたしている。

「呼吸器と循環」(医学書院)と言う月刊医学誌に、大変興味深い一頁を発見した。「呼気とセロトニン神経、そして釈迦」という一見奇抜なタイトルであるが、読むにつれ、「なるほど・・・」と納得させられたので要約解説して紹介する。原文は東邦大学医学部第一生理学教室の有田秀穂先生によるものである。

img「・・・・マルセイユでの国際シンポジウムがあった折りに突然着想されたものである。私は、睡眠時無呼吸の発生機序にセロトニン神経が関与することを発表しようと考え、その準備のために、セロトニン神経に関する論文を読み込んでいた。が、読めば読むほどセロトニン神経全体像、生理的意義がわからなくなっていった。そんな思いを引きずりつつ、異国の地に居たことが原因したのか、突然坐禅の呼吸法はセロトニン神経を活性化するのではないかという閃きに至った。この仮説を証明すべく、帰国後に坐禅に関する書籍を読み漁った。古い書籍ほど示唆に富み、道元、さらに釈迦にまつわる本も役に立った。驚いたことに、釈迦は呼吸とセロトニン神経を知り尽くしていた、と思わずにいられなかった・・・・・・」

文および写真:元・国際親善総合病院循環器内科部長 現・ポーラのクリニック院長 医学博士 山中修先生)*山中先生はNPO法人さなぎ達の活動を支援されております。